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今回は、福岡芸術高等学校(通称:福芸)のeスポーツコースの授業内容や授業の環境などについて聞いてきた。
教えてくれるのは、以前のインタビューでやりたいことを絶対にあきらめずに、好きなことを伸ばす大切さを語ってくれた3年生のKさん。( >前回の記事はこちら )
前回は、高校対抗eスポーツ大会『STAGE:0(ステージゼロ)』の予選敗退で悔しい思いをしたことも話してくれたが、今回の取材時には今年の『STAGE:0(ステージゼロ)』のオーバーウォッチ2部門で、なんと準優勝に輝いた報告が! 好きなことを伸ばし見事に成果に繋げたKさんに、福芸でどんなことを学んできたのか是非聞いてみたい。
Q. eスポーツ大会の優勝おめでとうございます、 いかがでしたか?
本当に今までにないくらい勝った時の喜びはすごかったです!
高校対抗eスポーツ大会『STAGE:0(ステージゼロ)』は、eスポーツをしている高校生にとって1番大きな大会です。様々なジャンルに分かれているのですが、「オーバーウォッチ2」部門に出場させてもらいました。
5人1組のチーム戦のゲームです。仲間とお互いに意見を出し合って協力して戦い抜きました。
まずオンラインで地方予選を勝ち抜き、全国大会へ。全国大会の予選セミファイナルもオンラインで行われました。そのセミファイナルも勝ち進み、全国ベスト4入りを果たしました。
ベスト4で戦う全国決勝グランドファイナルのみ、オンラインではなく会場での決戦!ものすごい空間でしたね。そして準決勝も勝ち抜くことができ、いざ決勝戦へ。全力を出し切りましたが、残念ながら優勝は逃してしまいました。
でも本当に素晴らしい体験でした。準決勝で勝った時の喜びは忘れられません。「ナイスー!!」と仲間たちで言い合い、コーチもほめてくれて、本当に気分が高まりました。優勝はできませんでしたが、全員で全力を出し切ったので悔いはありません!
仲間たちと話すのは「楽しかった」ということ!本当に良い思い出になりました。
好きでやってきたことがこんな成果に繋がるとは!ものすごく嬉しかったです。

Q. それではeスポーツコースにどんな授業があるのか教えてください。
普通科の授業以外に、1番メインの授業と言えるゲーム実習からゲームプログラミング、ゲーム英会話や体力づくりなどがあります。
単にゲームの技術を磨くだけでなく、いろいろな角度から大好きなゲームに向き合うことができ、楽しみながら取り組んでいます。

Q. 各授業について簡単でよいので教えてください。
ゲーム実習
ゲームの技術や戦術を磨きます。例えばシューティングゲーム『VALORANT』では、先生方が自分たちのプレーを見てくれて、それに対して撃ち合いのコツやゲームのキャラクターごとのスキルの使い方などを教えてくれます。学年が上がってくると、より高度な戦術やチーム全体での動きなど、教わることのレベルも上がっていきます。
ゲームプログラミング
プログラムを学ぶことで論理的思考を育てる授業です。本格的にプログラマーを目指すとかそういうことではなく、プログラミングに楽しく触れながらゲームを作り、仕組みや考え方を学んでいます。
ゲーム英会話
ゲームや日常会話に使う英語を学びます。イギリス人講師の方と、授業の冒頭でその日に使っていく英語を練習し、その後様々なゲームをしながら英語で会話をして、楽しみながら自然と英語を身につけていくかんじです。
体力づくり
他のコースにはないのですが、eスポーツコースだけ毎週体力作り…体育の授業があります。内容としては、体幹トレーニングだったり、いろいろな球技であったり、講師の先生が様々なバリエーションの授業をしてくださります。ゲームの試合は体力勝負な部分がありますので、必須の授業です。
その他、特別授業として学校外にでてeスポーツのイベント運営について学んだり、ゲーム制作会社を訪問したりします。また、芸術発表会では例えばプログラミングゲームをチームで披露したりと、仲間たちと共に取り組む内容が多いです。

Q. 学ぶ環境は整っていますか?
はい、福芸のeスポーツコースの教室は整頓されていて快適で、とても集中できる環境です。PCなどの設備も整っています。壊れたこともないですし(笑)。こだわる方は、自分の使い慣れたマウスやキーボードを持ち込めば、もっと上を目指せると思います。
ちなみに教室にはPCと椅子がずらっとたくさんあり、横並びだったりみんな同じ場所でゲームをするので、真横に仲間がいるので面白いですよ。
普通はゲームをする時、会話もオンライン上の音声を通すのですが、学校でプレーすることにより実際に直接会話ができるので、コミュニケーションの幅が広がっていると感じています。仲間たちとダイレクトにゲームを体感しているかんじが楽しいです!

Q. 福芸に入って良かったと思うことを教えてください。
中学生の時は単純にゲームが好きで、ひたすら楽しむことに専念していたのですが、福芸に入ってはじめて先生方に教えてもらい、ゲームというものへの理解力が深まりました。
様々な角度から勉強しそれにより強くなれたので、楽しみながら力を伸ばすことができました。
福芸にはいろんなジャンルのゲームをしてきた人が集まっていて、1日中ゲームをしていた自分でもやったことのないゲームをしていて、すごいなと思ったのを覚えています。
教えてくださる方々のレベルも高いですし、ゲームが上手くなるだけでなく、ゲーム業界についてもたくさんの知識を得ることができました。
また、自分で知りたいと思う気持ちが大切だと思います。ゲーム業界に関して気になった点などは、先生に聞くと教えてくれますし、業界で活躍している方を紹介してくれたりするのでありがたかったですね。高校のうちから業界を身近に感じられるのは、本当にすごいことだと思います。
そして良かったことと言えばやっぱり、『STAGE:0(ステージゼロ)』の「オーバーウォッチ2」部門の準優勝ですね。仲間たちと最高の達成感を得ることができました!

Q. 今後の展望を教えてください。
前回のインタビューでお伝えしたとおり、福芸を卒業後はゲームの専門学校に行く予定ですが、プロゲーマーを目指すわけではありません。
ゲームをプレーするのも好きですが、上手い人のプレーを見るのも好きなので、イベントの運営など裏方業務にも興味があります。そういった形でゲーム業界に関わっていくのも良いと感じています。
正直、将来像が定まってはいませんが、人を喜ばせたり人の役に立つ生き方をしたいと思っているので、まずは自分のやりたいことを突き詰め、いつか自分ができることを全部出して、人を幸せにできたらいいなと思っています。
Q. 中学生や後輩に伝えたいことはありますか?
好きなことをやり続けたいなという人は、専門的なことは専門学校でも学べますが、福芸であれば近道ができます。ゲーム業界に入りたい気持ちが強ければ、高校生からこういった世界に足を踏み入れても良いと思います。
実際に福芸に入り、『STAGE:0(ステージゼロ)』の会場に行くという、普通ならできない体験をしました。3年分早く業界について知ることができますし、その空気を身近に感じることができました。
高校生という若いうちに、本当に貴重な体験ができたと思います。
今となっては勉強もすごい大事だなと思いますが(笑)、福芸では普通科の勉強もできるので、勉強もしつつ、好きなことを続けていってください!
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