目次
- Q. 「声優魂」決勝大会への出場おめでとうございます、 いかがでしたか?
- Q. 愛知芸術高等専修学校卒業後の進路についても教えてください。
- Q. それでは声優コースにはどんな授業があるのか教えてください。
- Q. 芸術科目の授業について簡単でよいので教えてください。
- Q. 解説ありがとうございます、 1番好きな授業はなんですか?
- Q. 声優コースの学ぶ環境は整っていますか?
- Q. 声優コースの雰囲気はどうですか?
- Q. 挑戦できる大会・コンテストなどはありますか?
- Q. 愛知芸術高等専修学校の進学・就職へのサポート体制はどうですか?
- Q. 愛知芸術高等専修学校で学んで成長したと感じる点を教えてください。
- Q. 入学前にくらべ将来についてどう考えるようになったか教えてください。
- Q. 中学生や後輩に伝えたいことはありますか?
今回は、愛知芸術高等専修学校(通称:愛芸)の声優コースの授業内容や、大会・オーディションなど、愛芸在学中にどんなことに挑戦できるか聞いてみた。
教えてくれるのは、以前のインタビューで 「声優魂」第1回北海道大会で準グランプリ受賞の報告をしてくれた、3年生のSさん。( >前回の記事はこちら )
なんと昨年11月の 「声優魂」には、北海道大会ではなく、本戦の第13回国際声優コンテスト「声優魂」決勝大会に応募し、700名以上の応募者から見事ファイナリストの22名に選出された。
在学中にどんどん力を伸ばし成果をあげていくSさんに、ぜひ授業の内容や取り組み姿勢を聞いていきたい。
Q. 「声優魂」決勝大会への出場おめでとうございます、 いかがでしたか?
第13回国際声優コンテスト「声優魂」決勝大会という、全国規模の憧れのオーディション出場することができ、本当に嬉しかったです!
北海道大会のグランプリは代表として決勝大会に出られるのですが、私は準グランプリでしたので応募して参加しました。審査を通過してファイナリストに選ばれると、最終オーディションは東京の舞台で演技ができます。
審査内容は、当日に原稿が配られ、映像を2〜3回見てからのアフレコ審査。それから、同じく当日に原稿が配られ、配役を伝えられての3名1組による掛け合いのセリフ審査。はじめて会った方々と少し練習したあと本番に挑み新鮮でした。
審査員の方々は、声優事務所に所属している声優の方や、理事を務めている方、養成所機関の関係者の方など。着実に夢に近づいていることを感じ、とても緊張していたのですが、憧れていた方々や大きな舞台で自分の演技を披露することができ、とても貴重な時間を経験することができました。
結果は入賞にとどまりましたが、ファイナリストに選ばれたことは大きな成果です。3年間を通して本気でがんばってきてよかった!両親もよろこんでくれました!
Q. 愛知芸術高等専修学校卒業後の進路についても教えてください。
はい、「声優魂」を主催している声優事務所の養成所に優待入所が決まっています。
実はこの声優事務所が、声優という仕事に興味を持ったきっかけなんです。
小学4年生のときに、私が好きな声優さんがたくさん所属しているこの事務所の存在を知り、そもそも「声優事務所」というものがあるんだとはじめて知りました。ここに入って私も声優として活躍したい!そう思ったあの頃があって今があります。
そしてこちらの事務所は「声優魂」だけでなく、たくさんのオーディションを開催しています。私は愛芸に入った高校1年生の時から、何回も何回もオーディションを受け続けています。
入学したての頃の「新人発掘オーディション」では、書類審査で落ちてしまい、ものすごく悔しい思いをしました。
この気持ちを糧に変えて、卒業するまでに絶対に成長したい!と心に誓い、そして3年生の現在、「声優魂」の決勝大会に出場することができたのです。
本当に本当に思い入れの強い大会で自分の演技をすることができ、そして憧れの事務所の養成所に所属が決定しました。学校でも家でも練習して本気でがんばってきたので、これからも努力は実ると信じ、夢に向かって走り続けたいと思います!

Q. それでは声優コースにはどんな授業があるのか教えてください。
普通科目以外の声優コースの授業としては、スタジオ実習(アフレコ)、発声、総合演技、歌唱実技、体力づくり、それから学びの成果を披露する演劇発表会や学内オーディションも授業に含まれています。
Q. 芸術科目の授業について簡単でよいので教えてください。
スタジオ実習(アフレコ)
先生によって変わりますが、基本的に実際のアニメーションの映像に合わせて、マイクの前で演技をする授業です。防音仕様のスタジオ内で行っています。
発声
学年ごとに異なりますが、私が1・2年生の時は滑舌練習として有名な「外郎売り(ういろう売り)」を習ったり、基礎を中心とした練習を行いました。3年生になると間をとる大切さや強弱の大切さなど細かいことも学んでいきます。3年間を通して、標準語のアクセントやナレーションの音読など様々なことに取り組みます。
総合演技
声だけでなく、全身を使った舞台演技の授業です。先生が台本を用意し、役を振り分け、全身の動作も含めた演技の実習を行います。
歌唱実技
1回の授業で学ぶ内容が結構あります。譜読みといって制限時間内に楽譜に書いてある音を瞬時に読む練習だったり、音楽の記号を理解するテストが毎週あったり、先生が用意した様々な課題曲を歌ったりします。日本語の楽曲もありますし、イタリア語の楽曲も習います。コンコーネといってドレミの音で読む楽譜もあります。それらを一人ひとり歌って歌唱力を伸ばしていきます。
体力づくり
1・2年生の時はアクションを学びます。スポンジの刀を使って、刀と刀で立ち回る「殺陣(たて)」を習ったりします。3年生になると授業内容がアクションからダンスに変わります。私の時のジャンルはヒップホップでした。
演劇発表会
愛芸の名古屋キャンパスでは、主に2つ大きな発表会があります。ひとつは芸術発表会(アートコレクション)で毎年11月〜12月頃に開催し、声優コースは3学年合同で演劇を発表します。
もうひとつは進級制作の発表会です。毎年2月下旬〜3月上旬頃に開催し、こちらは学年ごとに発表します。題材は毎年変わり、ジャンルも様々です。演劇や朗読劇、昨年はミュージカルを発表する学年もありました。
学内オーディション
外部の様々な声優事務所や養成所の方々に審査をしてもらえるオーディションです。毎年8月頃に開催され、今年はビデオ審査でした。事前に用意されている原稿のナレーションや自己PRなどを動画に収め、声優事務所や養成所の関係者の方々に送りました。気になる子がいたら声をかけてもらえます、今年は40社くらいに見ていただきました。

Q. 解説ありがとうございます、 1番好きな授業はなんですか?
どの授業もとても好きなのですが、今年はとくに「発声」の授業がよかったです。私はナレーションの文章を読むのがとても好きで、授業では一人ひとり順番にその日の課題の原稿を読むのですが、その際に講師の先生方が「ここはすごくよかったからこのままにして」「ここの部分はもう少しこうしたほうがいい」など、とても細かくわかりやすく指導してくれます。自分自身もっと勉強したいなという意欲が湧き、とても楽しい授業でした!
Q. 声優コースの学ぶ環境は整っていますか?
設備はすごく整っています!私が2年生の時にキャンパスが移転したのですが、新しいキャンパスの声優コースのスタジオは、マイクや照明など様々な機材や道具が新しく変わり、とてもよくなりました。防音完備で、実際のプロ現場のような空間で練習に励んでいます。

Q. 声優コースの雰囲気はどうですか?
入学当初から声優になりたいと思っている子が多いので、お互い高めあって成長できる環境です。そしてやっぱりアニメや漫画など共通の趣味を持っている子が多いので、そういう話をしたり、課題に取り組んだり、みんなで一丸となって授業を受けられて、とてもよい雰囲気です。声優コースの仲間たちは、ライバルでもあり友人でもあり、とてもいい関係を築けていて、今3年生ですが、3年間通してずっと楽しかったです!

Q. 挑戦できる大会・コンテストなどはありますか?
それこそ授業として取り組んでいる「学内オーディション」、あとは「声優魂」の北海道大会は北海道芸術高等学校が主催しているので、録画を送って愛芸からもオーディションを受ける生徒が結構います。また、その他の外部オーディションも先生が紹介してくれます。
今年の学内オーディションは録画形式で、対面やオンラインでの審査ではないのであまりオーディションという実感はなかったのですが、実際になりたいという気持ちを忘れずに動画に込めました。何社か声をかけていただいて嬉しかったです。
そして冒頭でお話した通り、声優魂では決勝大会出場という大きな躍進ができました。高校在籍中に将来へと繋がる行動が取れて本当によかったです!
Q. 愛知芸術高等専修学校の進学・就職へのサポート体制はどうですか?
進路は養成所に所属を考えていましたが、以前から行きたかった声優事務所か、学内オーディションで声をかけていただいた声優事務所か、すごく迷っていた時期がありました。どちらにするかで今後の人生が変わってくるので、本当にどうしたらいいのか悩んでいました。
その時に、担任の先生をはじめ、スタジオ実習など専門科目の先生にも話してみると、本当に真摯に相談のってくれて、とても手厚くサポートしていただきました。いろいろとアドバイスを聞いて、最終的には自分で決めました。
また、3年生になると進路活動が多くなってきます。正しい敬語の使い方を学ぶ敬語スピーチの授業など、社会に出た時に必要なことを学ぶような時間があり、卒業後のことも考えられているのは愛芸のとてもよいところだと思います。
Q. 愛知芸術高等専修学校で学んで成長したと感じる点を教えてください。
本当にたくさんあるのですが、とくに成長できたと思う点は、自分の好きを隠さずに人に伝えられるようになったことと、挑戦することが怖いよりも楽しいと思えるようになったことです。中学生の時はできなかったので、自分の中ではすごく大きな成長です。
また、中学校では不登校児でしたが、愛芸には最初からずっと通い続けることができました。
中学生の頃は不登校であまり学校に通えず、人と関わったりすることが苦手でした。その頃から声優になりたいとは思っていましたが、難しい業界なので声を大にしては言えませんでした。中学3年生で進路を聞かれたときも、何て言われるのだろうと、担任の先生に言うのも怖かったです。
愛芸には、同じように不登校を経験している友人もいて、お互いに話したり、助け合ったりしながら、声優になるために共に学んできました。友人がいたからこそ、そしてフレンドリーに接してくれる先生や先輩方のおかげで、本当に3年間楽しんで学び、成長できたと思っています。

Q. 入学前にくらべ将来についてどう考えるようになったか教えてください。
入学当初は、ただ声優になりたいとか、声を使った仕事ができたらいいなとか、そんなふんわりとした気持ちでした。
愛芸に入ってからは、夢に全力に向き合っている同い年の友人や、養成所に通っている先輩、実際に舞台で活躍されている先輩などの姿、そして授業を通して様々なことを学び、ふんわりした夢から、私自身はこういう声優になってこういうことをしたい!とはっきりと思うようになりました。
今のまず1番の夢は、子供向けアニメの声優です。また、声優の仕事は身近ないろんなところにあるので、CMやテレビ番組のナレーションなど、幅広く活躍できればと思っています。たくさんの方に声を届けられるよう、チャンスがあれば様々なことに挑戦したいです!
Q. 中学生や後輩に伝えたいことはありますか?
今やれることを全力でやったら、必ずやったことは実ると思うし、成果は出せると思うのでがんばってほしいと思います。
私は高校生活で日々の基礎を怠らないように過ごしたことで、学校の劇でやりたかった役をもらえたり、大会で結果を残せるようになり、自分がこれまでやってきたことは身になることなんだ!と実際に感じました。3年間がんばってきたことが将来に繋がってきたと、本当に実感しています。
中学生でも高校生でも、その年齢でしかできないことやその時の感情などを大切にしてほしいと思います。そして、いろんなことを経験し、楽しんで学生生活を送ってください!

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