
「生徒たちを信じる!これが私のぶれない想い。」
こう語ってくれたのは、北海道芸術高等学校グループ(以下、「芸高」と言う)の福岡芸術高等学校(通称:福芸)の美容師コースで美容実習、美容技術理論を教えるK先生。
「高校生ってすごい!可能性に満ちている!」と、K先生は言う。
信じて任せることで生徒たちが自発的に努力し、期待以上のパフォーマンスを発揮する姿を、目の当たりにしてきたからだ。生まれ持った器用・不器用などに関係なく、全ての生徒を「信じる」ことが、K先生のポリシー。
福芸で生徒たちと向き合ってからは、想像を超えた発想力に驚かされるばかりだそう。しっかりしているし、根性もある。若いのでまだ早いかなという課題も、こなしてくる。生徒たちのために無理難題を押し付けることもあるが、ちゃんとクリアしてくる。それも楽しみながらクリアするから驚きだと言う。
「好きなことであればこんなにがんばれるのか。私もこんな学校があったら入りたかったなぁ」と、若い頃から夢があったK先生自身にも、生徒たちの様子がうらやましく映るようだ。
しかし芸高の生徒たちは忙しい。美容の国家試験の単位も、高校の単位も、両方取らなければならない。普通科目は電子レポートもあるが、美容の実習・講義は毎週5日間登校して学ぶ。家でも勉強しないと間に合わないので、指導している職員から見てもハードなスケジュールだと言う。
K先生はそんな生徒たちに、さらに愛のむちを振るう!
国家試験は当たり前だから、その先のコンテスト優勝を目指そうと言うのだ。
上を目指す生徒にとっては、国家試験はひとつの通過点であり、ゴールではない。コンテストの壁は非常に厳しく、コンテスト優勝を目指して精進すれば、国会試験は余裕で受かるレベルに成長するからだ。
目標値を高く設定し「あなたたちならコンテストに行けるから!」と、ポジティブパワー全開で生徒たちを鼓舞している。
自分自身に対しては、生徒を邪魔しないよう、また、自身の考えが凝り固まらないように気を付けているそう。今も現場で活躍し、最新のノウハウを生徒たちへ届けている。
「美容業界はトレンドの世界。自分自身ブラッシュアップができなくなったら退くべき!」と、言い切る姿はなんともカッコイイ。

そんなK先生は、2021年に芸高へ入職。美容の現場で活躍していた際に、前キャンパス長からお声がかかったと言う。
「18歳で現場に出られる高校ができる」と聞き、驚いたそうだ。
K先生は現場で好きなことをしたい・極めたいタイプで、教える立場というのは一切考えていなかった。しかし近年、実際の仕事現場に新卒が入ってきた際に、おやっ?と思うことが多くなっていたと言う。もう少し技術を身につけておくべき、精神的に弱すぎる、そのようなことを感じていた。
前キャンパス長に自身が気になっていることを打ち明けると、話が合致した。教育の現場を見てみたいという思いが湧き、そして何より芸術発表会のレベルを上げてほしいと相談があり、学校の中に入って改革の一端を担いたいという想いが込み上げたと言う。
教える立場をとる際に、高校生と専門学校生の違いを考えたこともあったが、高校生の場合は中学生の時点で“もう夢を決めている”ことが素晴らしいと思ったそう。また、流行の発信源はいつだって高校生から。その子たちに自身の技術やヒントを伝えることで、どんな爆発が起きるか見てみたかったと言う。
そして、今となっては、生徒たちの大爆発に圧倒される日々を過ごしているわけだ。
K先生は、福芸で職員を勤めながら、フリーのヘアメイク、サロン経営、着物レンタルなど、幅広くビューティ関連の事業を展開している。今も現場で活躍し、最前線の技術・情報を伝えられるのはK先生の大きな強みだ。
かつてヘアメイクのアシスタントを務めていた時代には、授かり婚で入籍したが、9か月のスピード離婚を経験。「決断力が早く、自分らしいと思っている!」と言う発言には、底抜けのポジティブさを感じる。
シングルマザーとなっても夢を諦めたことはなく、子育てをしながら夢を追いかけ続け、努力の上に今の大活躍がある。
ちなみに息子さんは救急救命士。6歳のときになりたいと言って、その後専門学校に進み、最短となる20歳で夢を叶え、見事に救急救命士となっている。
生徒たち含め、「子どもたちの夢を叶えられるよう道筋を立ててあげるのが大人の務め」と言うK先生。説得力は抜群だ。
自身の好きなことを仕事にし、現在も第一線で活躍し続けるK先生!
「夢は叶う」ということを体現しているように、生徒たちの目に映るのではないだろうか。
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