
目次
北海道芸術高等学校グループ(以下、「芸高」と言う)に勤めて11年目のS先生。
仙台→横浜と勤務し、今年2024年からは仙台に戻り、東北芸術高等専修学校(通称:東芸)の2代校長に就任。これまでのS先生の芸高での歴史をインタビューさせていただいた。
Q. まずは芸高に入職した経緯を教えてください。
出身の東北大学では、在学中に強い理由もなく地歴公民の高校教員免許を取得していましたが、とくに教員を目指していたわけではないので、卒業後は企業に就職しました。
店舗のディスプレイなどを製作する企業で、私は看板などのデザインを担当することに。大学で美術の勉強をしていたわけではないので、デザインは現場で教えてもらったり、独学で勉強したり。
デザインをすることが仕事になったので、資格が取れるし、そもそも自分の勉強のためにもなるので、在職中に通信で美術の教員免許を取得しました。
職場では教える立場になることも多かったので、教えることの大切さを社会に出てから学んだかんじですね。このあたりから、教職に関心を持ちはじめたと思います。
転職をしようと決めた段階で、完全に教員を目指していました。
芸高を見つけた際は、「芸術系を教えられる学校」ということに惹かれましたね。
自身の教員免許も活かせますし、応募した次第です。
Q. 芸高で初の職場、仙台サテライトキャンパスでの体験を教えてください。
当時は専修学校になる前でした、キャンパスに行ってまず1番に驚いたのは、いろんな生徒たちがいたこと。
その頃は通信制高校のイメージが正直あまりなく、自宅学習が多いくらいにしか思っていませんでした。自身は全日制高校出身でしたし、予想と異なる学校の様子に驚きました。
とにかく幅広い生徒たちが在籍していました。ヤンチャな生徒、学校に足を運びにくい生徒など。最初はどのように接すれば良いのか苦労しましたよ。
しかし、芸高のコースは分野別なので、「自分が好きなことを勉強したい」その気持ちが生徒たちそれぞれにありました。そこに対しては具体的に指導できることがたくさんあり、少しずつ生徒たちと向き合うことができました。
なお、私は地歴公民、美術の免許を持ち、教務責任者を担っていました。また、マンガ・イラストコースの担任を兼任していましたので、常に生徒たちと接していました。
対応が大変な生徒もいましたが、「全員に学校で学ぶことを楽しんでほしい」いつしかそんな気持ちが芽生えて、年々やりがいが増していったのを覚えています。
Q. 赴任先の横浜サテライトキャンパスでの体験を教えてください。
仙台と同様に、専修学校になる前でした。1年目は担任を持っていましたが、2年目以降は主に広報業務に従事しました。中学校への対応、入試対策、オープンキャンパスの運営などですね。
担任でなくなり生徒と関わる機会が減りましたが、体験入学の準備の際は、生徒たちが積極的に手伝ってくれて楽しかったですよ。一緒に映像を撮ったり、パンフレットを作ったり。毎回改めて生徒たちのチカラを感じさせられました。
また、体験入学当日には、訪れた中学生たちに実に上手に学校のことを伝えてくれるのですよ。
広報担当を務めて実感したのは、中学生も保護者も「在校生の様子を見て入学を決めている」ということ。実際に素晴らしい生徒たちで、学校の自慢です。

Q. 仙台に戻り校長に就任されました、今後の展望を教えてください。
はい、今年2024年からは仙台に戻り、東芸の校長に就任しました。
昨年までの広報担当としての期間を経て、校長として仙台に戻って思うのは、「生徒たちが好きなことを楽しく学び、楽しいことを実感できる学校にする」ことです。
生徒たちの楽しむ姿は、入学を希望する中学生にも繋がる。
生徒たちが学ぶことを心から楽しめているか、そういったところを意識して注視・改善し、明るい雰囲気が自然と漂うキャンパスを目指しています。
Q. 高校生や中学生に伝えたいことはありますか?
私は小学生の時、授業におとなしく参加できませんでした。じっとしていることが得意でなかったのですね。かつてはそのような言葉は認知されていませんでしたが、今で言う「多動性障害」だったかもしれません。
原因は自分でもはっきりとは分かりませんが、引っ越しが多くて馴染めない、居場所がないと感じたことはありました。大人になっても小さい頃からの友人がいないので、幼馴染などの話を聞くと羨ましいなと思うことがあります(笑)。
私は落ち着きがなかった程度で済みましたが、本当にちょっとしたことが原因で、学校が苦手になる子どもたちは沢山いると思います。
子どもたちは一人一人それぞれ違い、その一人一人が好きなことに熱中すれば、楽しくなれるに違いない。
東芸はやりたいことのある、どんな子どもたちも歓迎します!
あなたが好きなことに没頭できるよう、校長として理想のキャンパス創りを追求し続けます。
この記事をシェアする