【職員インタビュー:J先生 vol.2】子どもたちの行動には理由がある。前職の経験を活かし、より生徒と向き合える先生へ

生徒たちと

vol.1のインタビューでは、生徒や同僚たちとの充実した日々について話してくれた愛知芸術高等専修学校(通称:愛芸)の職員J先生。( >vol.1の記事はこちら
前職は広島の通信制高校。ヤンチャ系の生徒が多く、非常に苦労も多かったが生徒と向き合う大切さを知った場所でもあるという。今回はその話をお届けしたい。

当時のJ先生は、全国展開している通信制高校の広島キャンパスで、1年〜3年生通して130名の生徒の担任を受け持っていた。
不登校の生徒が多いなか、ヤンチャ系の生徒もいて、手に負えない行動を起こすことも度々あったそうだ。

「ジャージに火をつけられたが、一種のコミュニケーションだった。」

ある日、J先生が体育の授業中に脱いだジャージを後から取りに戻ったら、女子生徒のひとりがカチカチっとライターでジャージに火をつけたところだった。
J先生は大ごとにはせず、少しずつ話をして向き合った。

あとあと分かったのは、自分に話があったということ。
その子は虐待を受けて育った子で、話を聞いてほしかったのだ。かまってほしい裏返しで、そんな行動をとってしまっていたと言う。

単に反抗しているワケではない。子どもたちの行動には理由がある。
様々な問題を抱える子どもたちと接し、向き合う大切さを知ったJ先生は、とにかく話をして生徒と心を通わせてきた。

不登校や途中で学校を辞めることも珍しくない学校だったが、
J先生の受け持った生徒130名は、なんと全員卒業!
しかも卒業式には1人残らず出席したそうだ。

ある年の卒業のタイミングでは、クラスの人数が2人増えていたという。
妊娠して出産した生徒が2人、それぞれ赤ちゃんを連れてきていたのだ。
まるでドラマのような感動的なエピソード。

しかし、J先生自身はあっけらかんとしている。「なんでですかね〜なぜか全員卒業してくれたんですよね〜!」といったかんじ。

きっとどんな生徒に対しても、偏見なく笑顔で接していたのだと容易に想像できる。

J先生は高校生の時、早くお金を稼ぎたい、社会に出たいと考えていて、高卒で就職をしたかったそうだ。
しかし、当時所属していた陸上部の顧問に大学に行けと言われた。別の先生にも相談したが同じく大学に行けと言われたそうだ。その後、陸上のできる大学に入学。
その大学で、教員免許を取得するかのシートがまわってきたときに、チェックを入れた。後押ししてくれた2人の先生の姿も浮かんだという。
そしてその後、広島の通信制高校に入職し、愛芸に勤める現在に繋がっている。

J先生自身、高校生の頃に先生方に信頼を寄せていたのがよくわかる。
そんな自分が先生となり、生徒たちに真摯に向き合っている。

高い識見や責任を求められるプレッシャーの多い教員という仕事だが、苦労を感じさせないポジティブな人柄のJ先生。
きっとどんな生徒も、自然と心を開いていくのだろう。

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