
vol.1のインタビューでは、福岡芸術高等学校(通称:福芸)の魅力をたっぷりと語ってくれたI先生。( >vol.1の記事はこちら ) 今回は、I先生のよりプライベートな部分に迫ってみた。
「私自身、中学生のときは不登校だった。」
その秀でた発信力を買われ、2023年からは担任と兼ねて広報業務も担っているI先生。体験入学には不登校の中学生もたくさんに来てくれるとのことだが、I先生自身も中学生の時は不登校だったという。
きっかけは引越しだった。
親の都合で何で私が知らない土地へ引っ越さなければならないのか不満を持ち、親への反抗から不登校になったという。また、妙にプライドが高いところがあって、転校生として注目されるのも、手とり足とりお世話されるのも嫌だったそうだ。
結局、転校先の中学校には1週間行くか行かないかで不登校になった。
進路を考える段階も絶望的な気分だったそうだ。不登校なのでどうせ学力が1番低い高校にしか行けないと、なんの希望も持てない状況だったと話す。
実際に学力の低い高校に進み、高校はできるだけ通ったが、「もう人生終わりだな」そんな気持ちがずっと渦巻いていたという。
高校卒業後は大学に進み、教員免許が取れるカリキュラムがあったので、何の意思もなく、ただ何となく取得した。
しかし、自分の意識が変わるタイミングが来た。
水泳だけはずっと続けていたので、スイミグスクールで小さい子どもに教えるアルバイトをしていた時だった。
「私、教えるの上手いかも。」
ある日、教えている子どもたちの様子を見て、そう感じた。
その時にはじめて、教師になることを自発的に意識したという。
その日からは教員を目指すという目標を持って大学に通った。
大学での教育実習では、教員としての模擬授業に参加した。その際はあまりに棒読みで教頭先生に怒られたほど、人前でしゃべるのが苦手だったそうだ。
しかし、教員になるという自分の人生を見出した彼女は、できないことに対してちゃんと向かい合った。
「苦手だからとあきらめない。苦手だと自覚して、人一倍準備して努力した。
がんばれば、他の人と同じくらいにはなれるはずだと思って。」
このように話し、かつては“人並み”を目指していたI先生。
現在は、周囲の先生たちから、コミュニケーション能力・発信力が極めて高いと人並み以上の評判を聞く。
どれほど努力を重ねてきたのだろう、今のはつらつとした姿からは過去の想像は難しい。

現在は広報業務を任され、体験入学の際に生徒・保護者の方が「いちばん最初に聞く学校説明」をI先生が発信している。
かつては自分自身が通信制高校に対してうがった見方をしていたというI先生。
全日制高校に何らかの理由で行けない子たちが行く場所なのではないかと。そんなマイナスのイメージを持ってしまっていた。
そのため、同じように感じている保護者の方の気持ちもわかり、不安を拭えるような説明を心がけている。
今は通信制高校の学び方も変化してきており引け目を感じる必要はないということや、専門性の高い芸術教育を行っている芸高の特徴について、しっかりと伝えているのだ。
説得力のある説明に、学校説明会で関わる中学校の関係者や保護者の方からも高い評価を得ていると学校側から聞いている。
最後に改めて、苦手なことを克服した秘訣を聞いてみた。
繰り返しになりますが、あきらめずに苦手を自覚したうえで、「準備と努力」を怠らないこと!
それに、繰り返し努力して大人になれば、そこに「慣れ」が加わってくる。
「準備と努力と慣れ」で苦手を克服し、目の前のことをやり遂げられます!
実践して輝いているI先生の話を聞いていると、
誰でもなりたい自分に変われる気がする。
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